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採用面接は最近ご無沙汰です。前職では採用面接も担当していましたが、バブルの頃から大学で専門の勉強をしてこない学生が増えつつあることに寂しさを覚えたものです。
最近はお客様の採用予定者の履歴書を見せていただきながら、その人の可能性に思いをはせるくらいです。

採用面接時は、誰しも採用して欲しいのですから、一生懸命自分をアピールします。これまで学んだことのないものを、これから死ぬ気で頑張りますという人がいますが、私は信じません。
受験や学生時代に、真剣に学んだ経験のない人、学び癖のない人が、専門職の領域で学び始め、かつ続ける人は極めて稀です。本当に学び、資格を取得し、仕事に賭けようとする人は、専門学校に通うか、通信教育を受けるか、独学でも専門書やテキストを買って読み始めているものです。そのような行動のない人の言葉を、まともに信じる方が問題と私は思っています。
採用時には、これからやろうとすること、やりたいことを聞くのはいいでしょう。ただ普通の人は、これまでやってきたことを繰り返す性質が強いものです。ですから、これまでやってきたことをしっかり聞くべきです。

次のようなことを質問されてはいかがでしょう。
@あなたはこれまでどのような経験を積んできましたか?
A同世代の他の人と差別化できる強みは、能力は、資格は何ですか?
B自分の意思で挑戦してきたことは何ですか?
Cこれまで出してきたあなたのアイデアは何ですか?
D学生時代、あるは前職で、どのような成果を生み出しましたか?
Eチームワークでどのような成果に関わりましたか?
他にも質問項目はたくさん考えられるでしょう。

実務では、やりたいこと、できること、やって欲しいことのバランスが重要です。最近自己実現という言葉が独り歩きしがちですが、関わる相手に認められない自己実現はあり得ないでしょう。


[ 2008-09-18 09:00:41 ]


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