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自分史:動態連続生命観

【小林秀雄から教わった歴史を知る意味】☆占部賢志先生&松浦光修先生の対談記事より☆人間力・仕事力が確実にアップする 致知出版社メルマガ【2009/9/1】より引用

引用開始
占部 私は学生時代以来、一所懸命読んだのは小林秀雄さんの本でね、ある時宮崎の延岡に講演にいらっしゃるというので、会いに行ったことがあるんです。その時、私はどうしても質問したいことがあったんです。
「歴史を知ることは自分を知ることだ」と小林さんはよくおっしゃっていたが、その意味が当時の私にはよく分からなかったんですね。
 夜の11時近くなっていたでしょうか。小林さんが地元の名士と一緒にホテルへ戻ってこられたところへ「質問があります」と割って入っていったんです。
松浦 それで、小林秀雄さんはなんと答えましたか。
占部「君を産んでくれたのは誰か。君のおっかさんだろう。おっかさんのいいところも悪いところもみんな君の中に流れている。そうすると、おっかさんを大事にすることは、君自身を大事にすることだ。君が君自身を大事にすることは、おっかさんを大事にすることになる。歴史だって同じじゃないか。
 日本の二千年の歴史は君のこの身体に流れている。君が君自身を大事にすることは、歴史を大事にすることだ。だから歴史を知ることは、自己を知ることに繋がるんだ」ということを噛み砕いてお話しくださった。
 考えてみればその通りで、日本の古典には「鏡もの」というのがありますね。『大鏡』や『吾妻鏡』。あれは全部歴史書です。日本人は古来、歴史を鏡だと思っていたんですね。歴史を学べば本当の自分の姿が見えてくるんです。
              『致知』2004年12月号 特集テーマ「徳をつくる」より
引用終了

[ 更新:2009-10-02 09:09:59 ]

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