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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

地元製造業の管理手法から学ぶ(その1)

平成20年10月の創造経営吉見ゼミの資料です。生産管理の視点で好評でした。(吉見が生きた生産管理を学んだ方のお話をもとにつくった資料です。

1.行動指針
 まず「現場力」という言葉だが、「問題を解決する力量」と定義する。問題を発見し(気づき)、改善の方法を考え出し(システム化)、現実に改善効果を生み出す運営力(推進力)までの一連の力をいう。
 次に、改革推進のための行動指針を立てている。この必要性を社員に強調し、色々な場面で訴え続けている(OJT)。

(1)何をおいてもまず行動(実践・実行)!
 行動は、「3直3現主義」と常に言っている。問題が起きたときには、直ちに現場へ行き、問題の起きている現実・現物(機械・人・製品・材料・お客様等々)の前で、その現場で現実的にすぐ打てる最善の策を、スピード第一で行なう。

(2)過去は一旦否定する
 過去の経験だけでは食べていけないし、生き抜いてもいけないのが現在。そこに我々は置かれていることを肝に命ずる。過去は過去、「これから我々に何ができ、我々は何をしなければいけないか」がより重要だ。

(3)他人の分野にも積極的に手も口も出す
 たて(管理階層)横(部門や工程)の分業にぶつ切りにして自己保身(自分は無関係)はいけない。経営も仕事も相互に関連し、連続してつながっているもの。だから他人の分野にも、積極的に手も口も智恵も出すのが中小企業。多能工を当然のレベルとして目指すのもその表れ。

(4)しつこく、できるまで、そしてやり遂げる
 経営はどうこういっても結果がすべて。上司は、「どうなったか」「できたか」を部下に問い続け、しつこく、できるまで、そしてやり遂げることを習慣化させるのが務めだ。

(5)成果と問題をシンプル(単純)に「見える化」
 同じ会社にいながら違う物を見ていては、共通目標は持てない。同じ高さで、見えるものを一緒にする。現状の事実レベルと、あるべき(理想)レベルと、目標値(期待)レベルの3点が見えるようにする。
ライン(一般職)のメンバーは、自分の位置(レベル)が見えない、分からないのが普通だから、見えるように、分かるようにしてやるのが「管理職」(スタッフ)の仕事とわきまえよ。

(6)忘れてはいけないこと
 我社は食品に関する製造業であるから、「安全と衛生」がすべてに優先する。こだわることは何か、を明確に指示する。

[ 更新:2013-04-19 19:02:24 ]

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