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作家の石田衣良さんの「なやみのとびら」というQ&A

6月11日の日本経済新聞土曜日版に掲載されている、作家の石田衣良さんの「なやみのとびら」というQ&Aを読み、年配者は若手との向き合い方に苦労しているな~と共感を持って読みました。

部下に自分なりにかなり気を使って、やんわり注意や指導をしたつもりが、部下に冷たく突き放された経験はありますよね。また、問題行動をとった部下に、厳しく𠮟責したら逆切れされたこともあると思います。
組織にいるメリットを認めないなら、早く離れて欲しいのだけれど、全くやめる気配もない部下に対し、皆様はどう接していますか?
私は、相互不信の状態では良好なコミュニケーションは期待できないと思うのです。
石田さんは次のように言います。「上司に悪印象を持たれて損をするのは自分、勉強しなくて成績が悪くて困るのは自分。自分でマイナスを確定でき、損を被る覚悟があるのなら、別に他人の言うことを聞く必要はない」この態度は「生きていく上でひとつの立派な覚悟だと思う」「実は見どころのある意外とできるやつではありありませんか」と続けます。こういう見方もできるとは思うけれど、企業で発生する「損」は会社が最終責任を負うのだから、素直にそうは割り切れないと、私は反応しました。
石田さんはさらに続けます。「まずは、相手に自分で損をかぶり責任をとるようにはっきりと釘だけ刺して、後は自己責任で放り出す。接触は必要最小限。」「もう一つは、面白いサンプルとして観察を続ける」とありますが、企業組織の中で顧客対応を含めて考えると、このような態度を上司が取れるかどうか、疑問を感じました。皆さんはこのような事例にどのように対応しているのでしょうか?
石田さんの次のまとめへの流れは共感できました。「だいたい上司や親だから、すべての部下や子供をうまく指導できるなんて馬鹿な話はありません。」
上司や親として自分の態度に問題があるなら反省し、態度を改めることとし
「なあに部下もいつか上司になる、子供もいつか親になる。上は上で辛いのは当たり前。尊敬されなくてもいいのです。無理せずに行きましょう」とまとめた石田さん。個人的にはこれで行きたいと思わないではないけれど、企業の現場で本当にこれで行けるのか・・・?

[ 更新:2016-06-15 17:50:22 ]

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