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70歳代の代表取締役会長がいる会社は変われない(1)

これは、スター精密社長 佐藤肇氏へのインタビュー記事からです⇒2016年10月17日(月)日経トップリーダー 知り合いに教えたら、とても反応が良かったので取り上げます。

スター精密社長 佐藤肇氏は次のように語っています。
・日本は高齢化が進み、労働人口が減っているのですから、もう国内市場に成長の余地はありません。⇒北海道は正にこのど真ん中に居ます。さてどうしよう?と思うだけでは、問題解決になりません。
・自分たちはどういった業界でどういった商売をしていくかを選ばなくてはいけません。⇒創造経営では「業種分野の選定」と難しい表現をしていますが、シンプルに言うと「うちは何屋で、今後内は何で食べていくのか」、時代の変化に合わせて明確にしていく、あるいは軌道修正していくということです。
・成長しない時代には、何が儲かって何が儲からないのかをすべて洗い出し、売上総利益率35%儲かっているところに人・モノ・カネをすべてつぎ込むべきです。⇒利益率が低くても量を稼げればいいのですが、消費人口縮小の流れの中で量を稼ぎ続けるのは困難として、利益率の高い商品へのシフトとともに顧客満足を同調させる営業力のスキルアップも必要です。厳しく難しい仕事ですが、前向きの試行錯誤をするのみです。
・競合トップと同じ土俵に乗らない。⇒下手に同じ土俵にのって、トップのシェアに手を出すと、叩き潰されかねません。トップを尊重し、トップが興味を持たない市場ですみ分ける賢さが求められます。
・今、中小企業に最も欠けているのは、そうやって会社を変えようという気持ちです。なぜ欠けているかというと、オヤジ、つまり先代の経営者が残っているから。老害です。⇒耳の痛い人、楽しくない人もいるでしょうが、現在業績が縮小衰退しているなら、会社を変えようという気持ちが行動に表れていない、顧客の耳に届いていないし顧客はそう感じていないと受け止めなければなりません。
・一番やっかいなのは、体力的にも精神的にも衰えているのに、口ばっかりが達者で、過去の成功体験だけに基づいて、息子にああだこうだと言うケースです。正直に言うと、70代の代表権を持った会長のいる会社は、全く変われず、良くなっていませんよ。⇒仕事がら、素直に納得できます。ただ、後継者にも問題のあるケースもそれなりにあります。

[ 更新:2016-10-18 06:21:57 ]

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