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斎藤茂太著「頭は刺激しないと鈍くなる」を読み返して

斎藤茂太著「頭は刺激しないと鈍くなる」(1983年出版)を読み返して感じていることを少し書きます。

ストレスに耐えられる期間はどれくらいでしょう? ストレスの質と量の差もあるでしょうし、ストレスの全体像が見えているか見えていないかかでも違うでしょうし、自分である程度コントロールできる立場かどうかでも違うでしょう。
おそらく個人差は大きいとは思います。

斎藤茂太先生は五か月、強い人でも七カ月が限度と書かれていました。自分の経験でも、一年までは持たないと思います。

ストレスを感じやすい人もいますし、ストレスに過敏に反応する人もいます。そういう人がストレスが続く中に居て、自分で回避行動がとれないと、危なくなるのでしょうね・・・

割り切って切替えができるといいのでしょうが、一つの事にバカまじめにこだわらず、自分の好奇心を活かして、緩急自在に仕事をコントロールできるのは経営者か自営業者で、サラリーマンは難しそうです。

斎藤茂太さんのお父様で、歌人であり医師であった斎藤茂吉さんは、ヨーロッパ留学中に次の歌を残したそうです。
「みずからの  落ち度などど おもふなよ 
  わが細胞は   刻々死するを」
脳細胞は二十歳を過ぎると、毎日大量に死滅してくということを嘆いたのか、記憶の衰えを開き直ったものなのか?

「心の底に強い依頼心がある人」については、次のように書かれていました。
こういう人は、全てお膳立てが整っていないとできない。
→ 税理士事務所勤務時代に、何かにつけて命令し、全てのお膳立てを整えさせる二代目のお坊ちゃん経営者がいたことを思い出しました。

未知の状況では、自分で考えて対応できない
→ できないと言えないから、経験豊かなベテランに丸投げした人、対応力のある下請けに高圧的に丸投げした人は見たことがあります。

人がそばにいるとできるし、一緒にやる人がいるとできるが、自分一人ではできない
→ これまでを振り返って、一人で残業ができない人、一人で会社の戸締りができない人は、部下を伸ばせないし、管理者には不向きと思います。

斎藤茂太さんは「心の底に強い依頼心がある人」は、「融通がきかない人、頭の固い人とも言える」と書かれていましたが、そういう見方もあるのだと気づかせてもらいました。

この本が書かれたのはかなり前の事(1983年出版)なので、最近の親子関係は変化がおきていると思います。
こんな厳しい記載もありました。
親が「子供を大甘に育てた結果、子供が親をバカにしながら依存すると、子供は自立心や社会性を養えなくなる」というのは恐ろしいことですね。
そしていつまでたっても「親や周りが自分を理解してくれない」というのは、「甘え以外の何ものでもない。これは『自分の希望をそのまま通せ』と同義」と断定するのには、ドキッとしましたね。

[ 更新:2019-07-13 10:23:55 ]

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