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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

教育を考える

コロナ禍から研修参加は激減したけど、その前までは喜んで研修に参加していました。

最近になって言われるようになったこと。
「企業において(社費での)教育とは、人的資本への投資である」と。
教育を受ける人は、教育を受けたことにより新たな知識が増えます。新たな知識が既存の知識と融合することにより、自分の職務遂行能力が自己資本として蓄積されていきます。これは預金通帳の残高が増えていくのと同じです。自己資本の蓄積を職務能力の高まりとするなら、そういう人は生産性を高める働きができるようになりますから、会社は以前より高い収益を得られるでしょうし、それによって本人へのリターンも期待できるでしょう。

社員自ら自己資金で自発的に学ぶこともあります。
目的意識を持っての自発的な学びは、確実にその社員自身の知識やスキル(技能)をアップさせますから、その結果仕事で関わる同僚たちにもレベルアップした職務知識や技能が波及していくことでしょう。

より高い教育を受けた人や、こだわりの学びを続ける人によって、革新的な商品やサービスが生まれることも期待できるでしょう。また彼らによってより高度化されたマネジメントプロセスやマネジメントシステムが提案されることも期待できるでしょう。
学び続ける人によりもたらされる恩恵は、社内全体に及んでいくことでしょう。有難いことです。

ただし、ある社員が「自分が自費でどれだけ教育を受ける(学ぶか)か」決める時に、職場仲間や取引先への影響を考えることは少ないでしょう。あくまでもきっかけは自分のための学びであり、自分が学びたいという気持ちからのスタートです。

見方を替えると、教育のもたらす恩恵は多々あるものの、誰もが認める特別な資格の取得でもない限り、ただ学んだことだけで値段が付く(給料が上がる)ものではなく、取引先とのやり取りの+αに直結するものでもありません。
教育効果も個人差が大きく、定量的な測定に馴染みにくいことも指摘しておきます。

[ 更新:2022-06-20 10:22:47 ]

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