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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

運を活かす 縁を活かす

運も実力のうちと言いますね。私の若きトヨタのセールスマン時代、たなぼたラッキー受注でやっとノルマを達成し、やれやれと思っているとき、やり手の支店次長に「運も実力のうち!喜べ!」と言われました。当時は「年長者は何でも都合よく物事を解釈するものだ。」くらいにしか感じませんでした。

 自分の身の回りを見渡して下さい。ごく普通の個人、どこにでもあるような組織、地域が、何故かしっかり光り輝くことがありませんか。特に恵まれた環境に居る訳でもなく、幸運に充ちあふれている訳でもなく、周りの人と同じように悩み、失敗し、挫折するという試行錯誤を繰り返しているのだけれど、不思議に困難を乗り越え、着実に成長し、繁栄する姿を見かけますでしょう。
その秘密は何でしょう。単なる偶然でしょうか。それとも偶然のように見えるけれども、その裏側には何か法則性のようなものがあるのでしょうか。仮に法則性があるのなら、コントロールは自分で出来るのでしょうか。疑問がわきますね。

 最新ではネットワーク理論というのがあり、そこでは人や組織を取巻く関わり・関係性(ネットワークの環境)が重要と言います。つまり人や組織を取巻く関わり・関係性(ネットワークの環境)は意識的に変更が可能であり、個人、組織、地域が持っている固有の認知限界と資源の制約を超えて繁栄する秘訣は、小世界のネットワーク化にあると言うのです。なんだか分かりにくい表現ですね。

 いわゆる運の良い人や成功を続ける組織を調査すると、「運」が持続する仕組みを構築していることが分かるというのです。人や組織の「運」は、彼らを取り巻く関わり・関係性(ネットワークの環境)整備、すなわち近くの隣人や友人から遠くの知人との関わり・関係性(ネットワーク)を通して上手につながっていることに拠っているといいます。
 知っている人から得られる情報だけではなく、関わるネットワークの誰かが自分の知らない誰かを知り、自分の知らない情報を持ち、その人の輪が広がり、そこで得られた情報を巧みに利用するスキルが優れているのです。遠距離交際と近所付き合いの良いとこ取りといってもいいでしょう。

 一方失敗を続ける人や組織は、このバランスが悪いのです。濃密な近所付き合いに埋もれて遠距離交際に手が回らない、逆に遠くの交際相手の方ばかりに眼も心も向き、近所付き合いを無視しているという状態で、どちらかに偏っているのです。調和していないのですね。 
 「水を変える」という言葉があるように、本業と遊び、企画開発の時間配分を意識して働く場や時間、会う人や関わる団体参加のウェイト付け、優先順位づけをすることから始めましょう。何が変化する注意して進みましょう。

[ 更新:2008-09-14 11:35:34 ]

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