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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

7月27日 吉見雑感:学び

私は、相手の良さや弱点を観察し、その人の素材・資質を活かそうと努力します。そこにはその人自身も自分で努力をし、自分なりの創意工夫が加わると、驚くほど伸びが違います。

 今年入社の新人さんの最近の様子はいかがですか。私の従妹の長男が今年就職し、関東で働いています。学生生活が長かったので、営利追求の企業の中に入り、時間管理や生活管理などに戸惑ったようですが、最近は自分なりの生活サイクルができつつあるようです。陰ながら素直に伸びてくれることを願っています。
 私の新人時代は30人の同期の新卒営業マンがいました。一ヵ月半の新人研修期間があり、その間で同期の一体感がわき、エネルギーの相互補充が出来ました。相談相手がいる、同じ環境の人がいる、同じ悩みの人もいることは孤独感に陥ることが避けられました。
 その後の転職先は中小零細規模でしたから、自分の居場所が見つけられるまで居心地は必ずしも良くありませんでした。その経験を活かし、部下となる新入メンバーには、寂しい思いをしないように大事に接して来ました。一定以上の資質の人は順調に伸びましたが、平均以下の資質の人やスポイルアウトしてきた人は会計の専門職には不向きでした。
 
 最近仕事の関わりで気になるのは、年齢に関係なく学ぶ姿勢です。「私分からないんです。」「吉見さんのやることは難しいです。」はいいのですが、何から何まで教わろうとする人、準備や予習もないまま教えてくれるのを待つ人がいます。最近中国から日本に来て就職した人と知り合う機会がありました。その人の貪欲な学ぶ姿勢、予習や自習は当たり前、「難しいからこそ今学ぶ価値がある」というスタンスには頼もしさを感じます。また、吉見経営ゼミ参加の30代の営業マンは、初めての財務分析の時に、私が「大丈夫ですか?」と尋ねると、「大体感触は分かります。分からなくなったらすぐ吉見さんにメールします。」と言われ、頼もしいし彼は伸びると感じました。
 私の仕事は事務代行業ではないので、基本スタンスは関わる社員さんが自分の仕事として修得してもらうことを目標とします。その社員さんが、何をどのように調べ、何が分かり、何が分からいないのかを開示してくれるとサポートはしやすいのですが、毎回「私、分からない、私には難しい・・・」ばかりとなると、本気で覚える気がないという意思表示にしか思えません。新人ならいざ知らず、40歳以上で、年収四百万以上なら、「その発言は給料泥棒・・・」と言いたいのをじっとこらえます。
経営コンサルタントは夢や目標への到着を支援する仕事です。夢もない、目標もあいまいでは支援のしようがないのです。
 私は、相手の良さや弱点を観察し、その人の素材・資質を活かそうと努力します。そこにはその人自身も自分で努力をし、自分なりの創意工夫が加わると、驚くほど伸びが違います。

[ 更新:2009-07-28 12:53:12 ]

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