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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

吉見事務所の今年の支援業務から その3

社員のモチベーションアップ

私が年齢を重ねたせいもあると思うのですが、40歳前後の年齢層のモチベーションアップには苦労しています。ですから毎月試行錯誤を重ねて、今回これはどうだろうと思いつつ会社を訪問しいるところもあります。「経営コンサルタントに頼んでいるのだか、しっかり指導すべき」と言われますと、返す言葉はありません。
今年のその場を思い浮かべますと、「できるといいな」「そうなるといいな」「やれるといいけどね」で終わるところは全体としてなかなか数字が上がりませんでした。「やってみなきゃ分からん」「まずやってみよう」というところは、データを取り、会議資料として活用し、全員が会議で発言するようになりましたから、半年から一年後くらいから明るく元気なグループになり、今期はここまでの実績にしようという勢いが出ています。
自分のことはやるけれど、「会社全体や部署全体のことは誰かが良くしてくれるだろう」「自分が言い出すと負担が増えるだけだから黙ってる」というところは指名しないと発言がありませんから、能力のある人は多いのですが、何も変わらぬまま、前進しないまま時間が過ぎました。「吉見さんはそう言うけれど、同じ結果になればいいんでしょ! なら、俺はこうやりたい」「じゃあ、私はこれをやってみる」というところは、こんなに早く数字が動き始めるの!!と私も驚きです。

どちらの会社でも現実を客観的に見ることは欠かせないので、どちらも同じ手法を使って①データを収集する、②データを情報に加工して分析・解析してそこに現れる意味を一緒に読もうとする、③改善策(モデル)を立案する、④改善策(モデル)が有効であればどうなるか予測計算する、⑤現場で実行し、P-D-C-Aを回す、というステップで進捗管理ができように関わります。
①と②はある程度事務的に作業が進められますが、変わらない会社では他人事感覚で見ています。当事者意識がないので、次のステップに足が出ないのです。変化していく会社では、1年目は似たような反応なのですが、2年目から「自分はこうしたい」という人が出てきて、彼に引っ張られる形で③、④、⑤を行ったり来たりしながら、着実に改善につなげて行きます。
 どちらも継承期の会社ですから、トップは「次は君たちが中心だから、自分たちで決めて、自分たちでどんどんやりなさい。」と、同じことを言っています。大きな違いは、変わらない会社のトップは、もう自分の時代は終わるのだからと、ご自分の思いを封印しています。変わっていく会社のトップも同じように、もう自分の時代は終わるのだからと毎回言いますが、毎日社員の皆にはこうあって欲しいと自分の思いや願いを繰返し、繰返し伝えています。皆さまの会社ではいかがでしょうか。

[ 更新:2013-12-07 16:47:17 ]

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