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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

イビチャ・オシム日本代表サッカー監督に学ぶ

*オシム監督の発言は哲学的な側面があり、試合後はどのような発言をされるのか、私はいつも楽しみに新聞を興味深く読んでいます。ここに、日本経済新聞2007.1.26.35面の記事の「サッカー」を「経営」に置き換えて吉見流に加工したものです。経営や人材育成のヒントがあると思いますので、参考になさって下さい。

仕事の質は日々の厳しい仕事の中で揉まれ、磨かれ続けることで維持される。
理想の社員は「学ぶことをやめない社員」である。経験は重要だが仕事の進化は早い。昨日の経験が、明日に役立つとも限らない。大事なのは学び続ける気持ち。周囲の言葉に耳を傾け、社内および取引先とのやり取りに何かを感じ、それを自分に生かせるかどうかだ。
会社として、社員として、周りを見詰め、自分を見極めないと、常に過大評価と過小評価に振り回される。
仕事は、社員個人も会社組織も、常に取引先と対峙している。自分たちの都合だけでは事は運ばないからこそ、客観性と現実性が重要となる。
経営環境は、複雑で常に変化すものだ。個々の技術やスピード以外に、国や地域の伝統や文化なども含まれる。個人単位でとらえがちなスキルにしても、集団の中で生きるものでないと意味はない。社員がどれだけプロ意識をもって日々節制しているかという目に見えない尺度もある。
社員のプロ意識を確認する上で、厳しい対外折衝や、同業他社や異業種との実務研修は大事。経営者はそこで出る成果や目に見えない成果を押し図るのも仕事だ。あらゆる可能性を考慮し、備える努力を怠らないのが経営者という仕事の本質だと思う。
知見に客観性、現実性を保つには複数の視点が必要だ。組織の中には、トップの言うことに「分かった」と言いながら「しかし」と言える「当番警察官」ともいう人間が必要だ。
日本には結果だけにとらわれない、「次はがんばれ」と励ます文化がある。皆を尊重する文化ややり方がある。二律背反と思えるものを、無理なく同居させる懐の深さもある。これらは日本特有と言える。
日本はいろいろ選べる会社から今の会社を選んだ人には、その会社で仕事をする喜びがある。欧州の金まみれよりずっといいと思う。

*オシム監督の発言は哲学的な側面があり、試合後はどのような発言をされるのか、私はいつも楽しみに新聞を興味深く読んでいます。ここに、日本経済新聞2007.1.26.35面の記事の「サッカー」を「経営」に置き換えて吉見流に加工したものです。経営や人材育成のヒントがあると思いますので、参考になさって下さい。

創造経営コンサルタント 吉見 一伸

[ 更新:2007-03-14 14:49:07 ]

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